消化器内科医、内科医、総合臨床医、日本医師会認定産業医。医学博士 ( 国際感染症学 )。 東京生まれの埼玉育ち。新座市立東野小学校卒業後、中高は桜蔭学園中学高等学校(東京都文京区)に通う。20歳、13歳、7歳差の姉妹の母。
防衛医大を卒業後、大学病院や陸上自衛隊衛生隊、医務室等で、総合臨床や健診、胃カメラなどの業務を通して、長年、自衛官の健康管理に従事。
同大大学院では国際感染症学 ( 免疫学 ) の研究を行い、医学博士号を取得した。 2017年に防衛省を退職し、フリーランス医師の道へ。 現在は、僻地医療をライフワークとして、北海道各地から九州の離島まで、全国を飛び回っている。
本書では、わたしが医師になろうとしたきっかけから、全国を飛び回るまでの軌跡、そして、僻地で感じたこと、これからの日本の医療の未来について考えることを記しています。「空飛ぶドクター」となって約7年、本当にいろんなことがありました。楽しいこともつらいことも……。当直明けに、鏡に映る、ぼろぼろの自分の姿にげんなりすることもあります。どうしてこんなに頑張らないといけないのかと。でも決して、逃げ出したいと思うことはなく、すべては「誰かのために」という思いで、がむしゃらに医療に向き合ってきました。ありがたいことに、ご縁があって、赴くことになった北海道や種子島、他にもたくさんの地域がありますが、どこの病院でも、毎回多くのことを、勉強させてもらっています。実際、現地に足を運んでみると、その地域が抱えている問題は、思っている以上に深刻なのだと、実感させられました。この本を手に取っていただいた皆さまには、各地の医療環境の現実を知っていただくともに、ご自身の健康について、少しでも考えるきっかけになっていただくと幸いです。また、現役の医師や今後医師を目指す方たちには、こんな働き方があるんだということ、そして、僻地医療への興味のひとつになってもらえると嬉しく思います。どうぞごゆっくり、わたしと一緒に空を飛んでいるような気分で、お読みください。